原材料から炭になるまで
　キリタンの原材料は、字の如く桐でり、その中でもトップブランドである「会津桐」を使用しています。
　会津桐は、会津藩主保科正之公のころより奨励され、会津特有の風土と厳しい寒さが作る木目の美しさと材質の強さで評価が高い。特徴として粘りと光沢がある銀白色材、素直な柾目、大きな比重、明瞭な年輪、割れにくさ等があります。この会津桐ならではの良さが下駄づくりにそのまま活かされ、特に柾目は光沢が美しく最高との誉れが高い。
　また、桐は軽く、しかも湿気を良く吸い取るなどの特徴があり、1本の桐の木の中で木質部分によっ　て変わることが非常に少なく、同じ産地の桐は同質であるといわれています。
　品質は多くの著書(福田要「会津桐」や上原敬二「樹木大図説Ⅲ」など)で、宮下桐(三島産)を特級品または、一等品と位置付けています。
　以上のような特徴を持つ桐を原材料とするため、三島町産をはじめとし、近隣町村の桐生産者や事業所と連携し、箪笥材や下駄材、建材などとして使用できないような切株や枝、枯損木、雪損木、産地残材等を活用し炭化しております。

　この桐炭事業は、平成22年より地域資源∞全国展開プロジェクト事業として、行政・商工会・多様な民間企業が同じテーブルにつく「炭化プロジェクト委員会」として着手し、桐炭を用いた様々な商品開発や、実験・分析を行ってまいりました。その時点では、枝や薄い端材等も材料として使用できましたが、福島原発事故により野外の材料には全てに放射能物質が付着してしまい、材料として使用するためには、材の表面を削らなければならなくなってしまいました。
　会津地方は、空間　放射線量も低いため、表面を削る程度で使用可能となります。高圧洗浄では、除去できません。
　(材をどこまで削れば大丈夫なのかを分析し、表面を一回削れば不検出となる事が判明しました)

　皆様に安心で安全な製品をお届けできるように、原材料産地ごとに放射性物質検査を行い、製造した炭も、製造日毎に検査し、不検出の物のみ製品化しております。

キリタンの吸着力についての資料